3次元空間電磁界可視化システム「WM9500」


    

3次元空間電磁界可視化システム(WM9500)

3次元空間電磁界可視化システム(以下、本システム)は、手持ち式の座標センサーにより空間内のXYZ位置を検出し、被測定物から放射されるノイズを3次元で測定することを目的としたシステムです。ノイズの測定には、お手持ちのアンテナやセンサーを使っての測定が簡単に出来ます。本システムでは、空間上の測定ポイントを任意に設定できることにより、従来のノイズ測定システムと比較して、自由度の高いノイズ測定が可能になっています。DC~110GHz(ミリ波帯対応)までの周波数の電磁波の可視化が可能になっています。

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WM9500プレゼン動画

 

概略仕様

測定範囲 0.6m~5m
空間位置分解能 ±1mm(測定距離2m) / ±3mm(測定距離5m)
測定分解能 ソフトウエアの設定で任意に設定
可視化周波数帯域 DC~110GHz

測定原理

測定空間内において、任意に測定範囲を決定し測定が可能です。空間内の測定ステップは任意に決める事が出来ます。空間のXYZ座標と電磁界のノイズデータを同期して取得をします。測定後は、XZ平面、XY平面、YZ平面でのノイズマップを確認する事が出来ます。

各社のスペクトラムアナライザに対応

スペクトラムアナライザのメーカ指定はありません。お手持ちのスペクトラムアナライザにも対応可能です。

動作確認済みスペアナ (2023年8月現在)
ROHDE&SCHWARZ FSL, FSV, FSVR, ZVL, FSU, ESRP, ESR, ESPI, ESIB, ESCI, FPC, FPH
ANRITSU MS2830A, MS2721B, MS2850A
Agilent Technologies N9000A, N9010A, N9020A, N9030A, E4440A
ADVANTEST R3132
Rigol DSA815/DSA815-TG, DSA875/DSA875-TG

特徴1 画期的な手法、高精度3D測定

「WM9500」は、赤外線センサーにより空間内のXYZ位置を検出し、被測定物から放射される電磁波の測定を実現しています。

  • 専用の「ステレオカメラ」を設置し、同カメラによる撮像イメージをPCで確認しながら測定エリアを決定します。
  • 手持ちのアンテナを測定したい箇所に当てて赤外線マーカを設定。測定エリアに1~数10の立方体のマス目(メッシュ)を任意に切ることができ、アンテナを任意に移動するとPC にノイズマップが表示・保存されます。

これによりノイズの発生場所、放射方向、周波数成分など解析に不可欠なデータを得ることが可能になります。

特徴2 使いやすい、驚きの操作性

赤外線で座標を認識するため、測定環境や場所などの条件を選びません。また測定現場の照度や対象物の色の影響を全く受けないため、ユニット単体や完成品のノイズ測定が実現できます。例えば、自動車のエンジンルームやトランクルームなど、狭所や暗所を問わずあらゆる箇所での測定が可能です。手持ちによる測定の機動性を活かしながら、詳細かつ多角的な測定データを簡単に取得できるのが、WM9500の最大の魅力です。

特徴3 組み合わせ、自由自在

システムの基本構成は、CCDカメラ一体の三脚付き「ステレオカメラ」、制御用ノートPC、コントローラユニット、マーカーボール、専用ソフトウエアーの5つ。スペクトラムアナライザと測定用アンテナは、お手持ち品をそのまま流用できるので、導入コストを抑えられます。